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■ ニコラス
 「ハイ、ヤマグチサン、ハルサン。 ドーモ!」
日本から7時。煩わしい入国の手続きを済ませ空港送迎ロビーに歩を進めると、日に焼けた体、厚い胸板と眼鏡の好青年が我々を出迎えてくれた。彼こそが、ドリームフィッシュファームのオーナ、ニコラス=チア氏だ。学生の頃、クラスにひとりはいたであろう、真面目な学級委員長タイプの彼...。彼との数カ月ぶりの再開を果たし、プログレスの山口さんの顔がゆるんだ。
インドネシア、マレーシア、シンガポール...たくさんのファームに足を運び、数多のアロワナを選別してきた山口氏が、なぜ今、ここまでドリームフィッシュファームにこだわるのか?

■ドリームフィッシュファーム
 ニコラス。ドリームフィッシュ。マーライオンアロワナと聞いて、ピンとくる方がいれば、あなたは相当なアロワナマニアだ。正直、他の名門と呼ばれるファームに比べると、知名度は高くない。理由は至極シンプルなのだ。ニコラス氏はアロワナの生産に力を入れるあまり、広告/プロモーションに力を入れなかったのである。
 ドリームフィッシュファームは、他のファームに比べ、敷地面積は大きい方だ。しかしながら、伸び放題に伸びた熱帯の草木、生い茂る草に隠れそうな親魚用の野池、薄暗いオフィスと型遅れのパソコンを見てしまうと、本当にアロワナは大丈夫なのか?と、失礼ながら心配になってしまう。しかし、こうした「アロワナ以外の」要素が、実はあまり重要ではないという事実に気付くまでに、時間はさほどかからない。なぜなら、彼が取り扱うのは「最高級のアロワナ」であり、まさに、この1点では100点満点なのだ。

■血統管理
 ニコラスは、自身が紹介するアロワナに「ハーモニー」「ロイヤル」「アルティメート」といった言葉を付ける。この区分けにより、明らかに仕入れ価格がかわるのだから、こちらも神経質になってしまう。一見普通に見える個体がより高額なアルティメート。逆に綺麗な個体が安価なハーモニー...。実はこれこそが、彼の最大の武器『血統管理』なのだ。
 アロワナは成長に伴い、その品質が仕上がっていくが、どのように仕上がるのかは、誰にもわからない....ワケではないのだ。
ニコラスは、掛け合わせ責任者、生産責任者として、どの系統のアロワナがどんな成長で魅せるのかを知り尽くしているのだ。「青くならなかったら交換補償しますよ。」「ベタ金保証」等、通常ではあり得ないサービスを惜しげもなく提供してくれるのは、揺るぎない自信があればこそなのだ。

■出会った職人達
 「私はビジネスマンではありません、。アロワナマンです。」
 良い魚を作るためには、妥協をしてはいけない。自分が納得できない魚は絶対に売らない。ニコラス氏は、こうした魚に真面目な姿勢を、過去に取り扱っていた日本の「らんちゅう」から、そしてらんちゅうの生産者から学んだのだという。
なるほど。
国境を越え、ここに2人のアロワナマンが出会ったのは、必然なのだと知ってしまった。
シンガポールをを代表する「マーライオン」の名を冠することを政府から許されたことにより、ニコラス氏のアロワナは「特上品」でなければならない。自身に課した責任をただ全うすべく、ニコラス氏は今日もアロワナと向かい合うのだ。
古い日本の職人的な発想は、競争が厳しい日本のマーケットに不可欠だと、山口氏は語った。
長い年月を経て、ドリームフィッシュ〜アクアプログレスというラインが完成し、結果、日本市場に職人が仕上げる本当のアロワナが供給されるようになった。

この日、私がこの場所にいられたのは、随分前にニコラス氏が予言した「ドリームフィッシュ」が運んでくれた幸運なのだ。今後も多くのドリームフィッシュが、人と人をつないでいくことだろう。

文=佐藤晴彦 ((株)エクスポートサービス)

ロイヤル (クロスバック) ゴールド8 (HB / RTG) レッド エメラルド (緑系) ハーモニー
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